山中漆器
『SHIRASAGI』siboシリーズ
Yamanaka Urushi Lacquerware; Bowl, Cup
石川県にある三つの漆器産地のひとつ山中は、「木地の山中」と称され、ろくろ挽物の分野では国内トップの技術を誇る。その中でも白鷺木工は、原木の加工から携わっている稀有な工房。原木の木取りから粗挽き、仕上げ挽きまですべてを手がける強みを生かして立ち上げたオリジナルブランドが『SHIRASAGI』だ。
siboシリーズは、椀の下部を厚めに挽いて重みをつけ、中身がこぼれにくくするなど、木地職人の技がきらり。塗りは、漆にタンパク質(山中温泉の手作り豆腐)を混ぜて化学反応で粘りを出した後、器にたたき塗って独特のツノを立たせる「シボ漆」。耐久性が増す上、表情豊かな凹凸が滑り止めにもなって、幼い手になじむ。
ニュアンスのあるスモーキーカラーの調色にもこだわり、内と外の色の組み合わせで全8種。お気に入りを選ぶのも楽しい。