能登上布
ストール、スカーフ、バッグ
Notojofu Woven Ramie Fabric; Stole, Scarf, Bag
石川県指定無形文化財で、手織りの麻織物の最高級品といわれる能登上布。その歴史をひも解くと神代に遡る。独自の技法で細かい絣が表現できるのが特徴で、経糸と緯糸を合わせる精緻な手仕事には比類がない。透け感があって軽く、夏の着物生地として愛されてきた能登上布だが、最盛期には120軒以上あった織元も、今や山崎麻織物工房を一軒残すのみだ。
伝統を守る織元が提案するのは、能登上布の素材と柄の魅力を活かしたアイテム。ストールとスカーフは、伝統的な万筋縞柄を応用した明るい色合いのストライプ柄で、シャリ感とひんやりとした風合いが肌に心地いい。家庭で洗濯もできる。バッグ類は、夏の和装由来のきりっとした気品が漂い、年代を問わず使える。
かつては能登の浜辺で反物の「海晒し」が行われていたという。海辺の風と、夏の日差しが、能登上布にはよく似合う。