鶴首花器・六角グラス
Vase, Drinking Vessel
浮世絵に描かれている「ぽっぺん」を思わせる花器は、ほっそり伸びた首と宙吹きガラス特有のやわらかなラインが特徴。窓辺に置くと、色ガラスを通してニュアンスを含んだ光のゆらぎが美しい。
金沢を含めさまざまな土地のガラス工房で学んだ経歴を持つ西山さん。骨董や古道具からインスピレーションを得ることが多く、端正な中にも独特のゆらぎと深い味わいが感じられる作風が特徴。こちらの花器も江戸ガラスをモチーフにしており、現在とは異なる設備でどのようにつくられたか想像を膨らませつつ制作したという。
もうひとつ、レトロな印象の六角形のグラスは、西山さんが得意とする型吹きによるもの。表面の微妙なテクスチャーが、硬質なガラスの表情を緩ませている。