ガラス酒器
   

ガラス酒器

Glass Sake Set

ガラス作家の艸田さんは、ピン・ブロウという吹きガラスの技法で透明な器を作っている。一般的な吹きガラスは、ストロー状の鉄竿を用いて巻き取ったガラスに息を吹き込んで膨らませる。一方のピン・ブロウは、穴の通っていない鉄竿にガラスを巻き取り、ガラスが柔らかいうちに針で突いて開けた穴に空気を吹きこむ。艸田さんの場合は、濡らした新聞紙で穴をふさぎ水蒸気の力で膨らませている。色や気泡などで模様をつけることも、道具でかたちを整えることもしない。ただ重力と竿を回す遠心力だけで制作するので、作るというより形が現れると言った方がいいかもしれない。

ピン・ブロウならではの柔らかさと透明感。作為のない有機的でシンプルなかたち。水のゆらぎをそのまま映したような佇まいのうつわだ。

水一滴のための(盃)
¥4,320
月ノ輪(平鉢)
¥5,400
砂丘の向こうに(片口)
¥5,400

流レニ咲ク

流レニ咲ク(豆皿5弁・7弁)
各¥3,780

Profile

艸田正樹

艸田正樹 Masaki Kusada

1967
岐阜県に生まれる
1993
名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期課程土木工学専攻修了
民間シンクタンクに勤務 趣味としてガラス作品の制作を始める
1997
“まちづくり”から“ものづくり”に転身し、創作活動を開始
2000
工芸都市高岡クラフトコンペ2000 銀賞
2001
日本クラフト展 入選、工芸都市高岡クラフトコンペ 奨励賞

石川県金沢市在住
E-mail
mailkusada.net
URL
http://kusada.net/

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