九谷焼 一輪挿し
   

九谷焼 一輪挿し

Kutani Porcelain Vase

すっと伸びた首が印象的な一輪挿しは、鋳造の鶴首花瓶のシャープな輪郭を再現したもの。 この色を出すために研究を重ねたという緑がかった “あお” が、ほっそりした優美なシルエットを引き立てる。九谷焼といえば鮮やかな上絵のイメージがあるけれど、その美しいかたち=素地を作る技術にも注目したい。 九谷の伝統的な成形技術が、ろくろで作った素地を型に押し当てて変形させる「型打ち」だ。 回転体の丸いうつわという枠を超え、自由な造形が可能。 もちろん、素地を型にぴたりと合わせる確かなろくろの技術は欠かせないのだけれども。

山本浩二さんは、絵付け師の父が代表を務める陶房でろくろ・型打ちによる素地のデザインを担当しつつ、自身の作品作りも行う。 古きを訪ねて新しきを知る27歳。“気鋭” ということばがよく似合う。

加賀聖釉輪花鶴首飾瓶 ¥64,800

Profile

松田苑子

株式会社 加賀陶苑 聖窯 芳岳工房
山本浩二 Koji Yamamoto

1988
石川県加賀市に生まれる
2009
京都府立陶工高等技術専門校
成形科卒業
2010
宮吉製陶所・北川道雄氏のもとで
型打ち技法を学ぶ
2011
加賀陶苑にて製作を始める
2012
金沢市九谷焼諸江屋ギャラリー片町にて初個展

石川県加賀市白鳥町12番地
Tel : 0761-72-2372
Fax : 0761-72-2383
E-mail
kagatouen40wing.ocn.ne.jp
URL
http://kutani-kagatouen.com/

 1 / 18