審査会レポート

平成26年度の選定商品審査会を12月15日に実施しました。デザインやプロデュースなどの分野で活躍中の3氏を審査員に招へい。石川で生まれた多種多様な商品が並ぶ中で、応募者のプレゼンテーションや審査員による寸評・助言などが行われ、18事業者の商品が本年度の選定商品として認定されました。

事務局

石川県デザインセンターの選定商品事業は、優れたデザインの商品を全国にご紹介し、少しでも多くの方々の手に取っていただくための支援を行う事業です。昭和62年度から実施し、東京ビッグサイトのインターナショナルギフトショーへの出展は本年度で14回を数えることとなりました。この事業をきっかけに全国の百貨店や専門店などへ販路を拡げた先例も多数あります。審査員の先生方のアドバイスに耳を傾け、反映できるものは反映しながら、さらなる飛躍につなげていかれることを期待しています。

岩本 歩弓

岩本 歩弓

どの商品もそれぞれに興味深く、完成した独自の世界観を持っているものが多かったように思います。ただ、全体については、最近は同様の情報発信が随所で行われていることもあり、当事業独自の切り口や見せ方を一層工夫し、石川ならではの魅力を伝えていくことが大事だと感じました。

畝野 裕司

金沢美術工芸大学 環境デザイン准教授
畝野 裕司

共通して言えるのは、各自が悩みを抱え、悩んだ末に生まれたものだということ。手間暇を真摯に受け止めて丁寧なものづくりをされる方が多く、これは石川の財産だと感じました。その反面、誰に向けて売るかという設定が曖昧なものも散見されたので、その辺りをクリアすればさらなるジャンプが望めるのではないでしょうか。

奈良 雄一

能登デザイン室 代表
奈良 雄一

全体の印象としては、素材、技術、伝統など石川の工芸の多様さを改めて実感する機会となりました。このような石川を伝えるには、個人個人が問題を把握し、さまざまなプロセスをクリアしていく努力ももちろん必要ですが、当事業がその間に入っていくような支援を行うことで、より効果的な発信が可能と思われます。