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和紙

縦置きできる
和紙レターセット

手の届く場所に置いて、
手紙を書く機会をもっと。

株式会社マルトモ商店
中山 道男

メール、携帯電話、SNSと多様なツールが登場し、最近は手紙を書くことがめっきり少なくなった。和紙を生業とする中山さんはそんな状況に危惧を抱き、「手紙を書く習慣を守っていかねば」とさまざまな関連商品を世に問い続けている。たとえば、文章を考えるのが苦手な人には、50字で紙面が埋まる便箋を。自分の字にコンプレックスを持つ人には、文字を書くのが楽しくなる五線譜の一筆箋を。ハードルをなんとか下げようと知恵を絞る日が続く。

「あふれる情報の中に手紙の存在を埋もれさせたくないんです」。今回は保管スタイルも含めての提案である。封筒や便箋を愛読書のように身近に置いてもらえるよう、縦置きできるブックタイプの外箱を用意した。便箋や封筒は、職人が丹精込めた手漉き和紙。中包みに採用したのが、着物を保管する畳紙(たとうし)風のパッケージだ。中央部を紐で結わえる構造のため、縦置きしても紙がたわむ心配がない。生活を楽しむ大人の小道具として、気の利いたプレゼントとして活躍が期待される商品である。

この他にも、幼子のための「よいこの初手紙」、人生の最期に贈る「おくり鶴」など、中山さんのアイディアは尽きることがない。時代が移り畳紙の需要が減少する中で、紙のプロフェッショナルは今、和紙の未来を手紙に託している。

  
匠の手漉き和紙箋 中 匠の手漉き和紙箋

匠の手漉き和紙箋 黒色 ¥8,640
匠の手漉き和紙箋 茶色 ¥8,640

Reasons for selecting選定のポイント

和紙に手紙を書く習慣を守ろうという意図が伝わると同時に、日本の「包む」文化のすばらしさ、美しさが表現された作品である。

Profile

中山道男

中山 道男Michio Nakanyama

1947
石川県金沢市生まれ
1970
早稲田大学政治経済学部卒業
1971
マルトモ商店入社
1987
NHK、フジTVにて和紙のネクタイ発表
阪神百貨店にて展示販売
1990
金沢ぺーパーショーにて個展
1995
小学館サライにて手漉き和紙の名入れ便箋発表
2002
フジテレビ系列にて「柿渋和紙の表現」で紹介
2009
家庭画報に手紙類を紹介される
2011
代官山蔦屋書店文具売り場にて45日間特設展示
2013
丸善書店文具売り場にて90日間特設展示

株式会社 マルトモ商店

〒920-0059
石川県金沢市示野町西19
電話 076-267-3100
FAX 076-267-3104
E-mail marutomo@dune.ocn.ne.jp
URL http://www.marutomo.biz