ジャパン イズ クール
積年の技術と文化が凝集した、日本らしさとクールの共存。
ニッコー株式会社
陶磁器事業部 デザイン室
明治41 (1908) 年創業のニッコーは、陶磁器、住設環境機器、機能性セラミック商品の3事業部を擁し、陶磁器分野では国内屈指の存在である。分業が一般的なこの分野で、デザインから製品化までの工程を一貫して手がけ、多彩な商品を展開する。 中でも、日本の文化や感覚を反映し、海外でも高い評価を得ているのが今回の 「FLASH」 と 「江戸小紋」 だ。
「FLASH」 即ちきらめきは、透光性に富むファインボーンチャイナ。 どこまでも純白な磁肌に光が宿る。 この薄さにして完璧なクープシェイプと、シャープな陰影を生む繊細なレリーフは、息を呑む美しさ。 ニッコーの技術が結実している。
一方、渦巻レリーフの 「江戸小紋」 は、市松や菖蒲川など江戸小紋シリーズの一つ。 青磁に彫り込まれた渦巻文様が日本ならではの粋を醸し、点描された渦がリズミカルな印象と遊び心を生み出している。
「FLASH」 も 「江戸小紋」 も、クールな雰囲気の中にそこはかとなく懐かしさが漂う。 それはおそらく、石川の伝統と美意識に育まれてきたニッコーの「日本」なのだろう。