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素材そのものも輝きも、純銀はやわらかくて優しげだ。そして時が経つと、しっとり肌なじみのいい色に変わっていく。そんな純銀が大好き、と秋友さん。純銀の小さなチップにバーナーで熱を加え、溶けて丸まった粒をあちらこちらにくっつけていたら、いつのまにかコンペイトウの姿になっていた。「意識的にモチーフにしたわけじゃないんです」と笑う。試しにネックレスにしてみると、愛らしい姿が大好評。アイテムも自ずと広がり、シリーズに育っていった。
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多様な技術を使って銀の魅力を引き出し、使い勝手のいいアクセサリーに仕立て上げる。それが秋友さん流だ。コンペイトウは丸ごと純銀で、リングの腕など強度が必要な部分にのみ925銀を使用。突起の一粒一粒を共付けという高度の技法で直付けし、入念に磨き上げて完成させる。大きさ、重さ、肌触り…。使い手の視点も取り入れたアクセサリーは和装洋装どちらにもよく似合い、世代を越えて支持されている。 金沢を離れた時期もあったが、再び金沢に戻ってきた。「工芸をする人間には本当にいい町です。これからもこの町で、素材の持ち味を生かしたものづくりを追いかけたい」 |
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