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能登半島には田鶴浜建具と呼ばれる伝統の建具産地がある。360年の歴史と精緻な指物の技を誇りとしているが、生活の変化とともに需要が減り、永江建具製作所は新分野の開拓を考えていた。一方、働く女性が増える今日、0歳児から子どもを預かる保育園は、単なる託児でなくより教育的な保育が求められるようになっている。課題解決を図る伝統技術者と有効な教育ツールを探す保育園運営者、新たな玩具は二者の出会いから生まれた。
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「くみっこ」の特長は、能登産ヒノキの間伐材に田鶴浜の組子の技法「ほぞ」(凹型の切り込み)を活用していることだ。ヒノキの香りや温もりは子どもの五感を優しく育む。同時に「ほぞ」の存在が子どもの好奇心を強く刺激してくれる。単純な組み合わせから複雑な空間造形へ、年齢に応じた指導を伴うことで創造力が養われると同時に、空間意識が高められて身体機能が向上。また、共同作業の体験によって社会性も培われるという。 子どもの心身を育む「くみっこ」は、ブロックタイプなどの新バージョンが予定されている。各園のニーズに応じたきめ細かな対応も可能。今後の活躍が待たれている。 |
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