いしかわの伝統と新しい感性
ガラスの布の器 〒920-0831 
石川県金沢市東山1丁目20-11 
携帯電話:090-6963-9446 
FAX:076-225-7849 
E-mail:kotaglass@gmail.com 
有永 浩太
光とともにしなやかに、
薄布のごとくたたずむ器。

有永 浩太 有永 浩太
gaze ーcupー 各 \8,000
gaze ーbowlー black \20,000
青線
 “gaze”(ガーゼ)。薄布を意味するドイツ名がガラスの器に付けられている。確かによく見ると極細のガラス糸が縦横に走っており、透けるように薄い布の質感を呈している。「布を織るときは、まず繊維を取り出して糸を紡ぎ、それから織り上げていきますが、イメージは同じです」と有永さん。織物に惹かれ、糸から布へ、布から立体へという感覚で器を作っている。
 造形のベースは、ベネチアンガラスの代表的技法、レースグラスだ。レースの美しさをガラスで表すために開発された技術で、かつては門外不出の秘伝であった。色ガラスを閉じ込めたガラス棒を伸ばし、束ね、ねじりながら棒の表面にレース模様を描き出す。そしてそれらをガラスに巻き取り、息で吹いて整形する。極めて高度で手間のかかる手法である。しかも有永さんの作品は、レースではなく“gaze”。遠目では線の模様がわからないくらいに緻密だ。「華美過ぎる西欧のガラスをより日本的に、繊細に」再編集するべく、研ぎ澄まされた手技を器に注いでいる。
 手に取ると、まずその軽さに驚く。そしてテクスチャ、フォルム、動き、色、光…。ガラスの布が織りなす魅力は実に多彩である。「見るたびに違う表情を見せてくれるものを作りたい」。ガラスにしかできない造形を追う日々だ。

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