いしかわの伝統の技と新しい感性
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牧野 顕三
繊細な筆使いで描く、
みずみずしい四季の風景。

牧野 顕三 加賀友禅タペストリー 花 ¥57,750
加賀友禅タペストリー 水 ¥57,750
加賀友禅タペストリー 月 ¥57,750
加賀友禅タペストリー 雪 ¥57,750
 今にも目の前に桜の花びらが舞い降りてきそうな春。涼しげに流れ落ちる夏の滝。秋には十三夜の月に照らされてススキの穂が輝き、冬には兼六園の雪吊りが美しい幾何学模様を描き出す。移ろいゆく四季の風景を切り取り、加賀友禅という表現法で自然の美しさを映し出していく牧野さん。日本の美のたおやかさ、あでやかさを肌で感じさせてくれるタペストリーである。
 加賀友禅の工程の基本は分業であるが、牧野さんは図案から下絵、糊置き、彩色、地染めまでをトータルにこなす。そして「あくまでも着る人が主役です。友禅の着物だけが目立つことがないように」と、作家でありながら職人に徹して制作している。日々、図案の構想にも苦心を重ね、時間があれば野山に出かけて草花をスケッチ。オリジナルの図案を描きためている。あくまで本業は着物であるが、「加賀友禅をもっと身近に感じてもらいたい」との強い思いがこのタペストリーの誕生につながった。日本の春夏秋冬を表現したアートに、手抜きはいっさいない。伝統の友禅染の技法が余すところなく駆使されている。そこにあるのは、控えめな中に、凛と輝く気品。昔ながらの手仕事をかたくなに守り通す牧野さんの心意気がストレートに響く作品である。

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