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「智頭杉のランチョンマット」は杉の名産地、鳥取県智頭町の企業との共同作業から生まれたものだ。柾目板を4枚張り合わせ、うずくり仕上げした表面に拭き漆で十分に漆を擦り込んだ。4mmという薄さだが安定感があり、直に食物を乗せて板皿にも使える。「豆まめ皿」はデザインユニットY2との共作で、食卓のアクセントとして多彩に楽しめる器だ。朴木(ほおのき)をくり出し、輪島キリモト独自の傷がつきにくい「makiji(蒔地)」技法で漆塗りした。工房内の職人、久保田啓介さんの提案は「うさぎ楕円箸」。 | 手になじむが機械化できず廃れていた楕円箸を輪島キリモトが復活。それに耳としっぽを付け、思わず微笑みたくなる箸に仕上げている。普段の暮らしに本物の漆器を使ってもらおうと、輪島工房ではベテラン職人が若手に手仕事の神髄を伝え、東京のうるしの事務室は木や漆のすばらしさを使い手に届けようと奔走する。年月をかけて落ち着かせた木、代々受け継がれる木地製作の技、新たな可能性を探る創造力。デザインプロデューサーの桐本泰一さんを軸に、使い手の声を大切にするものづくりが追求されている。 |
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