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これまで長い間やりたくて仕方なかった
ことが実現した。それが“Ams,Tram,Gram”。もともと好きだったドット、ライン、プレーン
をモチーフに3種の異素材の布を染め上げたストールは、身にまとう側の選ぶ楽しさと、作り手側の作る楽しさに満ちている。
SAITO STUDIOのブランド名でもある“Ams,Tram,Gram”とは、日本でいえば
「どれにしようかな、神様のいう通り」に当たるフランスの数え唄。まさにこの作品のためにあるかのようなフレーズだ。
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今回のコレクションテーマ“Ore Dressing”（選鉱）は、採掘した鉱石を有用鉱物と不用 鉱物に分離する作業、もしくは複数の種類の有用鉱物を互いに分離する作業を意味して いる。学生時代、デザイナー時代、そして友禅作家として着物を描き続けた時代。血となり 肉となって現在の斉藤さんを形成してきたすべてをバックボーンに、生地、技法、デザイン、 表現など持てるものを皆、分離･分解し、磨きに磨き、そぎ落としてたどり着いた表現だ。 素材で異なる発色の妙や配合がもたらすエンドレスの彩り、織り方一つで変わる色目。心踊る瞬間がそこにある。 | |
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