いしかわの伝統と新しい感性
手絞りの技を暮らしに 木瀬 浩詞 〒920-0841  
石川県金沢市浅野本町2-23-6  
ハイツアオイ101号  
電話:070-5127-9258  
E-mail:kise@aioros.ocn.ne.jp
URL:http://www1.ocn.ne.jp/~moku/  
木瀬 浩詞
一枚の銅板から立体を ――
手仕事が生む、温もりの銅器。

木瀬 浩詞 木瀬 浩詞
銅の石跡 盃
各¥8,400
銅の石跡 注器
¥28,350
銅の折跡 皿 〔大〕 ¥26,250
銅の折跡 皿 〔中〕 ¥19,950
銅の折跡 皿 〔小〕 ¥14,700
銅の石跡 器 〔大〕 ¥29,400
銅の石跡 器 〔中〕 ¥18,900
銅の石跡 器 〔小〕 ¥8,400
 出来上がりを頭に描きながら一枚の銅板を切り抜き、縁の始末をした後はただひたすらにたたく。当て金という鉄の道具に金属板を乗せ、金槌や木槌で一振り一振り打ち絞りながら平面を立体へと導く。それが「手絞り」といわれる鍛金の技法だ。
 たたくたびに銅板はさまざまな表情を見せ、姿を変え、立ち上がって立体を成していく。木瀬さんはその過程に惹かれ、そこに創作の糸口を見つけ出すのだそうだ。「長い間使ってもらえるものをつくりたくて、割れることのない金属を選んだ」木瀬さん。彼の今回
作は、人の口にふれる器だ。そこで、仕上げに漆を塗って焼くという加工を施した。漆を焼き付けることで変色が抑制され、手入れがしやすくなる。緑青も出にくくなるし、木や土といった自然に近い質感が醸し出されるからだ。
 金属でありながら、金属にはない肌合いとたたずまい。丹念な手仕事は、日本の住空間にしっくりとなじむ銅器を生み出した。木瀬さんの創作の場は、若手金工作家を支援するべく用意された山間の工房にある。今日もそこに、無心に槌を振るう木瀬さんがいる。

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