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家族や友人の足元ににぎやかに並ぶクッションたち。鮮やかな色合いは皆、和紙を天然染料で染め上げたものである。和紙工房まるともは、主に着物のたとう紙を製造している。たとう紙に用いる和紙は、しなやかで柔らかく、かつコシがあり、美しい光沢を持つ。加えて通気性もよく、「着物にとって優しい和紙は、人にも優しいはず」と、中山さんは布と同じ感覚で使える和紙を考案してきた。 天然素材である和紙を染めるにあたり、さまざまな天然 |
の染料を試してみた。結果、従来の柿渋や藍などに加え、柔らかな黄色のウコンや抹茶の緑、鮮やかなピンクのスオウなど、気がつくと思った以上に美しい発色の7色のセットができあがった。 日常にも使えるよう、表面には強度を増し、耐水性を持たせるためにコンニャク糊を塗るなど、女性ならではの気配りも光る。和紙を知り尽くした中山さんが、今後、どのような和紙製品を世に送り出してくるのか、楽しみである。 |
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