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友禅作家として、「着て美しい、見て美しい」という、相反する要求を同時に満たす着物を追求し続ける四ツ井さん。友禅染Tシャツは、そんな四ツ井さんからの現代の暮らしへのアプローチである。 自分が着たいものを作りたかった、ということが始まり。強すぎる色味ではなく、主張しすぎる柄でもなく。答えは「着る人こそが主役である」という着物づくりの考え方にあった。何色ともいえない微妙な色としゃれた文様。Tシャツと着物は直線的でシンプルという共通点を持っており、意外にもそ |
の距離は近い。それでも伸縮性のある素材で、日常着としてのタフさが求められることから、友禅染Tシャツがクリアすべき課題は少なくなかった。 作家としての主張は控えめに。四ツ井さん曰く「古典文様には、それだけで十分な存在感があるから」。七宝文様なら“四方に縁がつながっていく”、三枡文様は“ますます繁栄”。Tシャツは古の日本人の遊び心を今に伝える格好のメディアでもある。 |
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