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山中漆器の大きな特徴である“轆轤(ろくろ)挽き物”の技術を生かして作り出されるのは、輪や筒型の身近な品々。直径や奥行きを変えることで、木は豊かな表情を持ち始める。 たとえば、細身の茶筒。女性でも持ちやすく、茶箕(ちゃみ)を使わず蓋で茶葉の量を調整してもスタイリッシュに見える。洋の雰囲気にも合うすっきりとした形は、テーブルに置いたままにしても違和感がない。木目の質感を残した3色展開で、茶葉の種類を色分けできる。内部にも漆が施さ |
れているため洗浄可能という心配りも。 携帯用の香入れは、蓋が香立てになる。「外出先や旅先でも好きな香りで自分だけの空間を作り、リラックスしてほしい」と大島さん。大型、中型、携帯用もあるルーペは、ふれるたびに木のぬくもりを感じさせる。 「使うこと自体が楽しみな、心にゆとりが感じられるものを作っていきたい」。日々の暮らしに一拍の呼吸を与えてくれるような、やさしさが詰まったアイテムが、湯の香漂う山中の地から生み出されている。 |
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