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ポレポレは、障害を持つ人たちの自立を支援するNPO。活動の場「それいけ仲間たちの家」を舞台に、染織を主体とした創作活動を展開し、染めや織りの小物、Tシャツなどを提供している。それが「ぽれぽれ工房」だ。 今回の提案は、蝶の糞を染料に用いたストールとネクタイ。「草木染めというよりフン染め」と、染織作家にしてメンバーの親、宮文子さんは笑うが、彼女の指導のもと、メンバー達は石川県ふれあい昆虫館から提供されるオオゴマダラの幼虫の糞を煎液として煮出し、そこに生地を浸す。 |
一煎、二煎と漉すたびに煎液の色は明るみ、作品には折々の色調がそのまま映し出される。そしてできあがった三重織のストールや白山紬のネクタイは、糞という語からは想像もできない美しい表情をたたえている。 オオゴマダラの幼虫はホウライカガミの葉だけを食べるという。自然循環が紡ぎ出す優しい葉色の作品は、蝶になぞらえて「羽化する…」と名づけられた。メンバー達の夢も乗せて飛び立つ日が待ち遠しい。 |
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