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「創造より想像の方が得意」と話す穏やかで飾らない人柄が、作品にそのまま表れている。お茶を片手にひと息つくとき。家族でテーブルを囲むとき。お客様を迎えたとき。あらゆる場面をイメージし、常にお気に入りでいられる作品をめざすのが宅間さんのスタイルだ。 各地の窯元を巡り歩いた。そして、基礎を学ぼうと訪れた石川で、九谷焼の高い技術や技法に触れた。自分に足りないことをまざまざと見せつけられて、「特別なものではなく、毎日飽きずに使えるものを作ろう」と決意。 | その頃から貝殻を砕いて高台にし、底のカーブや生地の質感を手のひらで感じられるようにする作陶が始まったのだという。 お正月をテーマにした酒器では、普段使わない赤の弾むような魅力と出会えた。磁器の表情や質感をもっともっと探ってみたい―宅間さんの挑戦は始まったばかりである。 |
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