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輪島生まれでありながら、ほとんど輪島塗を知らずに育ったという吉田さん。輪島塗に触れたのは、塗師の家に嫁いでから。肌触りのよい温かな質感に感動し、いつしかその魅力にとりつかれていった。しかしながら、輪島塗は一般家庭で普段使いできるようなシンプルな器が少なく、値段も高い。それならカジュアルで使いやすい器を作ればいい、毎日でも使いたくなる輪島塗を作ろうと決心し、夫のもとに弟子入りしたのだそうだ。 | 木地師に自分の思いを伝えて特別に形を挽いてもらい、自らが下塗をする。ベテラン職人のご主人が上塗を受け持つため、値段も抑えられ、しかも仕上がりは完璧。今回のボールやトレーは、使う人のアイディア次第で多様な使い方が愉しめそうだ。「手に触れることで、木と漆の温もりを実感してもらえたら。」吉田さんの愛情がたっぷりこもった作品たちである。 |
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