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「私、飽き性なんです」と朗らかに笑う山崎さんは、若手作家の旗手として注目を集め、のびやかな感性の赴くままに作風の異なる作品を創りあげてきた。 山崎さんが今回挑んだのは、今まであまり経験のなかった伝統的な九谷焼の色絵。山崎さんいわく、「まじめに取り組んでみました」という器には、九谷五彩と称される美しい色が踊り、生き生きと筆を運んだ大胆な構図が見る者を惹きつける。 |
モチーフとなったフクロウや郷土玩具などの古典文様も、山崎裕理という作家の手にかかると、現代アートを思わせる個性豊かな作品へと変貌するから驚きだ。手のひらに収まる小さな小付には、山崎さんの大きな可能性があふれている。伝統の世界に新しい風を吹き込むのは、彼女のような人かもしれない。 |
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