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ぽってりとしたかたちの山に2羽の鳥。樹木やわらびの息吹が優しく伝わってくるオブジェ「バード」。
土の質感をいかした色使いと、作品全体に模様を描きこんでいくのが香田さんの持ち味だ。
作り手がいきいきと筆を運んで制作した、その楽しさが感じられて、見る者もつい顔がほころんでしまう。 本来はオブジェが好きなのだが、買いやすいということを考えて、器も作る。 たとえば、カップ&ソーサーは色の系統をそろえてあるので、上下の組合せを取り替えて使うこともできるという。 オブジェとの一連性を持たせるために、これらの器類も植物や自然をモチーフとしている。 |
作品の色合いやデザインに自分らしさを表現することは、香田さんにとって創作の大きなモチベーションだ。
オブジェを好むのも、独自性の表現という意図があるからだろう。 「私の作品を気に入ってくれた人が、それを手元に置くことによって、なごんだり、優しい気持ちになれたり。 そういう時間を持ってもらえるとうれしいですね。これからも、そうしたものを創っていきたいと思います」。 香田さんの作品にはそんなメッセージが込められている。 だからこそ、作品を見た人が何気なくもらした「なんだか、ほっとするね」のひとことが、香田さんには最高のほめ言葉なのである。 |
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