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武蔵野美術短大陶磁コースを卒業し、友禅の彩色を16年間経験した後、陶芸家に転身。
そんな一風変わった経歴を持つ多田さんは、「忙しい時は手がすごく荒れるんですよ」と、今や完全に陶芸家のものとなった手を愛しそうに眺めます。 その手から作り出される手びねりのクラフトたちは、どれもほっこりとして愛嬌たっぷり。特に、恒例となっている干支のクラフトは、一つ一つに心を込めた自信作で、毎年多くの人が心待ちにしているといいます。 四季の移ろいが感じられる、ほっとする作品づくりをしたいと、お雛様や兜のセット、クリスマスにはサンタクロースまで登場し、多くの人の心を和ませます。 |
「家の中のちょっとしたスペースに、四季を感じるっていいじゃない?」。昔から色塗が大好きだったという多田さんにとって、絵付けは最も楽しいとき。九谷の伝統的な五彩を基本とした配色は「瞬間的に響いてくるもの」なんだそうです。 多田さんはうれしそうに、こんなことも話してくれました。「実はもうすぐ孫が生まれるんですよ。だからお雛様や兜のセットには、知らず知らずのうちに思いがこもっちゃう」。 お孫さんへの思いと、作品を待ってくれているたくさんの人たちの応援をエネルギーとして、これからますます魅力ある作品づくりに取り組んでいきたいと、爽やかな笑顔を見せてくれました。 |
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