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東京生まれの塩安さん。家業が塗師屋のご主人とは学生時代に知り合い結婚。輪島塗りのことを何も知らないまま嫁ぎ、結婚後は専業主婦として過ごしてきました。
子育てが一段落した頃、商品開発研究会参加をきっかけに漆器業に関わる女性ばかりで「彩漆会」を立ち上げ、主婦の立場から見たテーブルコーディネートや、素人なりの思いを託した使い手側の商品開発にのりだしました。 テーマはシンプルでモダンなもの。現代のキッチンやリビングにしっくりなじみ、女性が使いたいという思いにかられる商品提案です。 今回出品のトロールカップは白漆を使い、北欧に住むムーミンをイメージしました、温かくて優しく、それでいてどっしりとした存在感のある器。 |
使い方はそれぞれ自由で、花を活けたり小物を入れたりと、飲み物だけでなくインテリアとしても利用できます。 現在彼女は、輪島塗のアクセサリーに取り組んでいます。蒔絵で施す図案はトンボや音符などを現代風にアレンジ。主婦をはじめ、若い女性たちもターゲットです。 これまでの輪島塗にはない絵柄のため、蒔絵師にイメージを正確に伝えるのが大変だとか。「生まれた時から輪島に住んでいる人と、違った角度から輪島塗を見られるのが利点でしょうか。 それと主婦の目。これからも新しい発想で、使い勝手のいい漆器を提案していきたい」と、何事も前向きに考える塩安さんの目が輝いていました。 |
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