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いつ、どこで見かけてもお二人一緒で、仲の良い寺前さんご夫婦は、「日本のおもてなしの心で、和でも、中華でも、イタリアンでも」と楽しい器を作り続けてこられましたが、今回の利家とまつにちなんで、雛人形と飯碗や湯呑のペアペアです。「伝統の九谷焼の窯元だからって、自分で使えないものを作っていても、楽しくないじゃありませんか」と奥様のみつ子さん。代々続く九谷焼の窯元に生まれた山代ご出身の英夫さんは、かつては東京の造船会社でバリューエンジニアとして腕を振るわれ、札幌生まれのみつ子さんは、結婚後30年間は東京で過ごされました。その間、普通に主婦として「使う側」として、買いものを楽しんだり、ホームパーティをしたり、英会話のボランティアをされたりしていましたが、縁あってこの地に。 | 窯元の奥様として「作る側」に回ったみつ子さんが考えたことは、作り手サイドではなく使い手側からの発想。常にお客さまのサイドにたったデザイン、買う側からの価格を考えたものづくりです。「売れるのはみつ子のデザインのおかげ」とおっしゃるマネージメント担当の英夫さん。「マネージメントがしっかりしているので、安心して企画デザインに集中出来るのよ」とおっしゃるみつ子さん。ゆったりしたショールームで、器を眺めながらご夫妻との会話と美味しいお茶をいただいていると、ゆっくりと日本人の幸せにひたれる気がします。 |
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