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| ぬりもの静寛（じょうかん）とは、日々の食事で使う器の使いやすさを重視した、守田貴仁さんの考えたオリジナルブランドです。山中漆器が得意とする薄挽きで、口あたりのよい器、毎日使っても丈夫で飽きのこない品質の良いものを追求したシリーズです。日常使いの腕は、食べる量に合せたサイズ、また安定したもので手とのなじみ具合、ふれたときの感触が心地よいものとし、熱い汁などを入れても手で持てる木のうつわが最適だと思います。日常使うものに華やかな装飾は不要です。美しい木肌を生かした素朴な椀でていねいに仕上げたものを選びたい。またシンプルなデザインの腕は、和洋どちらにも違和感なく使えます。 | |
守田さんは、漆器メーカーの跡取息子として育ったけれど、漆器とは何か説明できなかっといいます。でも、アメリカの大学で電子工学を学び、帰国してからは、今と昔の伝統文化の融合を考えるようになったといいます。一昨年に愛娘、姫菜子ちゃんが生まれてからは、子供用の食器がプラスティック製ばかりなのに気付き、小さいときから本物の木に触れさせることが大切だと考えるようになりました。舐めても噛んでも安心です。形もスプーンですくいやすいように工夫し、それこそ父親としてのやさしさが溢れています。本当に良いものに小さい時から触れさせたい、日本の良き伝統文化と技を継承していく漆器業界の若き至宝の一人です。 | |||
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