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山中の温泉街を抜けてしばらく行った田んぼのまん中に、山中では珍しい工房兼ギャラリーが目をひきます。ずっと製造卸をしていた浅田さんが、お客様と直接話しをしたり、絵付けなど体験してもらって、お客様にもっと山中漆器に親しんでもらいたいと、4年前にオープンしました。お伺いした当日は雪景色に心洗われましたが、四季折々の美しい光景が目に浮かびます。玄関を開けて暖簾をくぐると、天井の高い木造りの空間にたっぷりと陽光が射し込み、笑顔で迎えてくれた奥様の由美子さんがお店の担当。お客様と接するのが楽しくて楽しくてとおっしゃいます。浅田さんの漆器は、もともとが木地屋ですから、ピカピカで伝統の装飾を施したものではなく、価格も控えめで、普段の生活で木の質感を楽しんでもらおうというものです。 | 漆器の木地は、ろくろという機械で同心円に挽くのが普通ですが、今回ご紹介する梅型シリーズは、よくよく見たら、どうやって挽いたんだろうと首をかしげてしまいますが、聞いても孝さんはニヤニヤしているだけ。自分の作った器を使ったお蕎麦屋が隣に、お菓子屋がその隣にと街が大きくなっていったらいいなあと語るお二人。小さい時、孝さんの隣の隣に由美子さんが住んでいたそうで、ご縁はすでに決まっていたようです。山中に生まれ、山中を愛するおふたりだから街づくりの夢もごく自然に生まれてくるようですが、実現できる日を応援したいものです。 |
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