山口 実 美和工芸 
〒922-0004 
加賀市大聖寺上福田ホ42 
TEL/FAX:0761-73-1468 
自然の木の生命観がダイレクトに伝わってくる。
山口さんならではの斫りです。

ゆがみプレート 溜内根来 尺2
1個 16,000円
ゆがみプレート 溜内根来 尺0
1個 13,000円
ゆがみプレート 溜内根来 8寸
1個 10,000円
ゆがみプレート 溜内根来 6寸
1個 5,000円
汁椀 千鳥型 溜塗り 朱かすり (大)
1個 5,500円
汁椀 千鳥型 溜塗り 朱かすり (中)
1個 5,000円
汁椀 千鳥型 溜塗り 朱かすり (小)
1個 3,000円
汁椀 千鳥型 溜塗り(小)
1個 3,000円
土もののやきものによく似合う、木目を生かしてザクッと仕上げた斫りの皿が特長の山口さんの漆は、大柄な体格とおおらかな性格が、そのまま形になっているように思えます。 そんな斫の「ゆがみシリーズ」は、山口さんの定番の形です。漆だからと襟を正して使うのではなく、自然の木の皿の味わいを身近でラフに楽しみたいものです。 今回紹介するシリーズは、皿の中央に朱の漆を塗ったもので、笹の葉を敷いて押し寿司を盛ったり、蕎麦を盛ったり、漆の朱が食欲をそそりそうです。 山口さんは若くして独立し、百貨店問屋への卸しの仕事を始めました。 そこで、百貨店や専門店との友人も増え、その人たちとの交流が今の仕事を支えています。その後、漆の修行を積み、今では奥さんと2人、古い小さな工房で、せっせと漆器を作っています。もの作りの現場においては、 ふつうは作り手の都合が優先するものですが、山口さんの場合はその逆。お客さんが求めている商品のイメージが先に浮かび、そのためにどう作るかと考えるそうです。 「口では格好良いこと言いますけど、ちっとも商品のイメージは浮かびません」と頭をかきかき正直なご発言。そうしたことから石川県デザインセンターと石川県クラフトデザイン協会が行った商品開発の勉強会に参加し、新しい形にもチャレンジしています。 椀の展開は、汁物だけでなく、煮物を、ご飯もと作り手は思いますが、この「汁椀」は微妙に違った雰囲気を持っています。あまり椀、椀したイメージがありません。テーブル脇においてキャンディーを入れてみたり、もしかしたら白いバニラアイスがお似合いです。 そして寒い時期には鍋物の取り鉢がお似合いかもしれません。いろんな思いのふくらむお椀です。

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