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今、クラフト市場では、「土もの」とよばれる器が、また磁器では「染付」が人気を集めてきたようですが、「赤絵」もまた魅力の一つではないでしょうか。 そこで、やさしさ溢れる形と手慣れた色絵が人気の多田鐵男さんの赤絵の器の数々を紹介します。 多田さんの器の魅力は一貫して「生活の器」であることです。ともすれば、作り手の多くは「作ること」に主眼をおいてしまいがちなところもありますが、料理が盛られて、食卓にのり、みんなが楽しく食事を楽しみたいという、そんな気持ちに溢れています。 ザクッとして力強く、存在感のある器。健康的で過飾にならず、料理を引き立てる。 | そんな器を自然体で造っていきたいと語っているのが多田さんです。染め付け、赤絵、色絵、九谷の色を考えながら、形を造り、それに合った絵付けの筆が自然に走り、イメ−ジどおりに仕上がっていく、そんな瞬間が一番うれしいと語っています。 今回紹介する皿は、思わず冷たい素麺でも盛りつけてみたくなってしまいます。碗も少しこぶりで、麺汁はもちろん、もしかしたら夏の昼間から冷酒を味わってみたり、いろいろな使い方が楽しめそうです。夏の食卓の色使いは白や青になりがちですが、 手慣れた赤絵が食卓をピリッと引き締め、そして何よりピリッと食欲をそそってくれそうです。 |
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