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山中漆器の木地を挽く技術の美しさには、自ら誇りをもって絶賛できると思います。 基本的に器には加飾はいらないというのが信念であり、せいぜい、色漆のような簡単に付けたものが中心になっています。 器が器として用を足せば加飾は必要でなく、生活の一部として使い込んでいけば、美しさが出て来るものです。 そのためには、永く使える事が要求され、そこにデザインの難しさがあると思われます。 今は、その時代のお客様のニーズに合わせ、 |
使い易さを重視したものから、漆を丹念に塗った品格のあるものまで、使い分けできる技術といったものが要求されてきています。 器に通ずる問題点として感じることは、味の乱れです。出来合いのものばかりの食卓が増え、食の作法も乱れはじめています。その結果、器も乱れてくるのです。 そんな中でも、日本古来からの生活の中での、漆器の寸法を大事に守っていきたいですね。食文化との関わりも器の大事な要素ですから。 漆本来の魅力を守って、広く使っていきたいですね。 |
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