|
||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
大学で工業デザインを学び、オフィス設計の仕事に従事した後、地元で父が経営する木工所にUターンしました。桐本木工所は半数以上が40歳代以内の若手職人です。 私たち若手は、漆や木の基礎的なことをもっと勉強しなくてはいけないと思います。まわりは厳しい状態のままですが、やる気のある仲間が少しずつ増えて、モノづくりの楽しさが少しわかり始めました。 いま私が進めているのは、木地屋からの提案による製品の制作です。いまの時代は主張することも大切。つまり、自分でチャレンジして創ってみるのです。 若い世代の職人さんたちと膝を交えて話し合って、自分の思いをきちんと伝えていきます。また、使い手の方々にも自分たちの思いがちゃんと伝わるように心がけ、 | 出来上がった製品には携わってくれた作り手全員の名前を明記したリーフレットを必ず入れています。 今回の器は、力強く重量感があるものから、次々と買い足していく楽しみのあるシリーズものまで、日常使いの生活雑器として、使い手の視点も考慮しながら創作しています。 また器だけではなく、時計をはじめとしてインテリア関連にも漆を使用し、異業種との商品開発にも積極的に取り組んでいます。 漆に親しんでもらいたい、使ってもらえるものを創りたいという想いが私のもの創りの原点です。進度が遅くてまだまだですが、人と人とのつながりを大切にして自分の理想に一歩一歩前進しようと思います。 |
| |||||||||
|